「しあわせ貯金」とは何か?
ここで言う〝しあわせ貯金″は
金銭的な蓄えを指すものではありません。
日々の出来事をどれだけ心豊かに受け止められるか、
そして、そこにどれだけ感謝を見いだせるかという、
内面的な蓄えのことを
私は「幸せ貯金」と呼んでみたいと思います。
私の母は、日常のささやかな事にも
よく「ありがとう」という言葉を口にします。
電話をかけてくれたとき。
店員の方が丁寧に対応してくださったとき。
家族や友人が顔を見せてくれたとき。
かつての私は、そんな母の姿を見ながら、
「そんなに感謝することなのだろうか」
と思うこともありました。
店員の方の対応は仕事として行われるものですし、
家族や友人がしてくれることも、
関係性の中では
当然のことのように感じていたからです。
でも、母の受け止め方は違いました。
そう言って母は、感謝を心の中にとどめず、
相手に言葉で伝え、
相手が喜ぶ顔を思い浮かべながら
小さなお礼をしたり、
自分にできる気遣いを返したりしていました。
受け取った優しさを認め、
言葉にし、できる形で返していく。
母にとってそれは、
ごく自然な生き方になっていたのです。

ーでも、
かつての母は、人に甘えることが本当に苦手でした。
人にはいくらでもやってあげるくせに、
自分は、
何でも自分で背負い込み、頼ることなく
「自分でやってしまったほうがいい。」と
ひとりで頑張り続けてしまう、
典型的な「受け取り下手」だったのです。
甘えられず、頼れなかったあの頃の母は、
自分に鞭を打って、
表情も硬かったように思います。
そんな母の張り詰めた姿を見ていた私は、
「もっと人に甘えていいんだよ」
と、何度も言葉をかけました。
ひとりで抱え込まなくていい。
もっと周りに頼ってもいい。
その言葉をきっかけに、
母は少しずつ
「差し出された優しさを受け取ること」を
自分に許可していきました。
肩の力が抜け、素直に甘えられるようになるにつれて、
母の表情はふわりと柔らかくなり、
日々のささやかな出来事にも
心から笑顔をこぼすようになっていきました。
「ありがたいね」と
母には、幸せ貯金がある
そんな母を見ていると、
目には見えない
「幸せ貯金」ができてきたのではないか
と思います。
金銭的な貯蓄とは別に、
日々の中に感じていた
「ありがたいな」
「嬉しいな」と
いう実感が、心の奥に少しずつ積み重なっていく。
母には、そうした幸せ貯金が
豊かに蓄えられてきたのだと思います。

母の「ありがとうね」という言葉は、
言われた側にも温かなものが残ります。
自分のしたことをきちんと受け止めてもらえたと感じると、
「自分のしたことを喜んでもらえた」
「力になれてよかった」と、
相手の心にも温かな灯がともるからです。

人に甘えたり、差し出された手を受け取ったりすることは、
決して迷惑をかけることではありません。
相手に“役に立てる喜び”を贈る、
温かなギフトでもあるのです。
感謝は、言葉の回数ではない
幸せ貯金は、
「ありがとう」と何度口にしたかで
決まるものではありません。
大切なのは、
どれだけ心で受け取れたかということです
「もっとしてほしい」
「まだ足りない」と
意識が向き続けると、
せっかく差し出されたものも、
心にとどまりにくくなります。
受け取る前に、
こぼれ落ちてしまうような状態です。

もし今、周りに感謝できない自分や、
素直になれない自分がいたとしても、
決して責める必要はありません。
心や体が疲れているとき、
周囲を優先して頑張り続けているときには、
目の前にあるものを
受け取る余裕がなくて当然なのです。
かつて私が母に伝えたように、
今度はあなたにお伝えできたら。
「もっと、人に甘えていいんですよ」
肩の力がふっと抜けたとき、
あなたの心の器に、
小さな幸せを受け取るスペースが戻ってきます。


今日の寝る前に
今日あった良いことを探す前に、
まずは一日頑張ってくれた自分の体に
「お疲れさま」と手を当てて、深呼吸をひとつ。
まずは自分を満たし、受け取ることから。
それだけでも、あなたの中の優しい循環は静かに始まっています。

Re:Balanceについて
頼まれると断れず、ひとりで抱え込んでしまう。
「もっと頑張らなければ」と自分に厳しくしてしまう。
そんな毎日から、自分の心と体を大切にする生き方へ。
感謝できない自分を責めるのではなく、
まずは自分の心と体の緊張に気づいてあげること。
自分に余裕が戻ると、
周りから届いていた温かな優しさにも、
自然と気づけるようになります。
頼まれると断れず、ひとりで抱え込んでしまう。
「もっと頑張らなければ」と自分に厳しくしてしまう。
そんな毎日から、自分の心と体を大切にする生き方へ。
感謝できない自分を責めるのではなく、
まずは心と体の奥にある無意識の緊張に気づき、優しくほどいてあげること。
自分の中に安心と余白が戻ってくると、
周りから届いていた温かな優しさにも、
自然と気づき、受け取れるようになります。
Re:Balanceでは、他人軸になってしまう思考のクセや、
知らず知らずに入っている緊張をほどきながら、
本来の心地よいバランスへと戻っていくサポートをしています。
周りに注いできたその優しさを、
これからはまず、
自分自身のためにも使ってみませんか。
Re:Balanceでは、
他人軸になってしまう思考のクセや、
無意識に入っている心と体の緊張をほどきながら、
本来の自分らしいバランスへと戻っていくサポートをしています。
あなたのその優しさを、
これからは自分自身のためにも使ってみませんか。